初めて胞子を選ぶとき、たくさんの品種があると、何を選べばよいのか迷うと思います。
品種によって、発芽のしやすさや育てやすさに違いがあるのかも気になるところです。
自分が育てたいと思った品種を選ぶのも、胞子培養の楽しみ方のひとつです。
一方で、まずは変化を確認しやすい品種から挑戦して、「自分にもできる」と思ってから、
欲しかった品種に挑戦する方法もよいと思います。
ヨシムラ植物商店では、初めての比較培養に、Ridley、coronarium、willinckii、grandeの4品種を選んでいます。
私がこの4品種を選んだ理由は、これまで育てた範囲では、ほかの品種と比べて発芽までの変化が比較的早く見え、
温度の影響を受けにくく、発芽を確認しやすいと感じてきたことです。
また、成長後の姿がそれぞれ異なるため、育て比べたときに特徴の違いを楽しめます。
4品種を同じ条件で育てると、品種や採取時期による育ち方の違いも記録できます。

これから始める方が品種を選ぶときの3つの基準
1.育ったときの姿が好みか
同じビカクシダでも、成長後の葉の形や広がり方は品種によって異なります。
まずは商品画像の1枚目に掲載している親株を見て、「この姿まで育ててみたい」と思える品種を選んでください。
2.同じ採取時期の胞子で発芽を確認できているか
商品ページに「発芽確認済み」とあるものは、現在販売しているものと
同じ採取時期の胞子を試しまきし、発芽を確認しています。
発芽を保証するものではありませんが、選ぶときの判断材料になります。
現在販売している採取分が確認中の場合でも、以前の採取分を育てた記録がある品種があります。
過去の記録は「当店の育成状況」で確認できます。
3.胞子を採取した時期はいつか
商品ページには、現在販売している胞子を採取した時期を掲載しています。
私は、採取からの時間が短い胞子ほど鮮度が高く、発芽しやすいと考えているため、
採取時期も確認して選ぶことをおすすめしています。
ただし、発芽の結果は品種、保管状態、温度・光・水分などの育成環境によっても変わります。
採取時期だけで発芽を保証するものではありません。
最初の比較培養に選んだ4品種
Ridley
胞子から成株まで、姿が大きく変化する過程を観察できます。
coronarium
成長後の葉の姿が分かりやすく、育てる目標を持ちやすい品種です。
willinckii
細く分岐する葉へ育っていく変化を楽しめます。
grande
ほかの3品種と成長後の姿が大きく異なり、育て比べを楽しめます。
この表は、「必ずこの順で発芽する」という意味ではありません。
同じ環境で記録を取り、実際の変化を比較するために選んだ4品種です。
「発芽確認済み」の見方
当店の「発芽確認済み」は、現在販売しているものと同じ採取時期の胞子を試しまきし、
発芽を確認した商品に付けています。
ただし、発芽までの日数や結果は、温度・光・水分・清潔さによって変わります。
現在は植物育成ライトを使い、容器へ直接日光が当たらない場所で、20〜30℃以内に管理する方法をおすすめしています。
30℃を超える環境が続く場合は、無理に胞子をまかず、涼しくなるまで播種を待つ方法もご案内しています。

よくある質問
初心者向けなら必ず発芽しますか?
必ず発芽するという意味ではありません。家庭で管理しやすく、記録を比べやすい品種として選んでいます。
温度・光・水分は同じように確認してください。
一番早く育つ品種はどれですか?
品種名だけで一律には決められません。同じ品種でも、採取時期、胞子の状態、季節、管理環境によって変わります。
今後は同じ条件で育てた比較記録を増やし、「当店の育成状況」で公開していきます。
暑い時期でも始められますか?
30℃以下を保てる環境であれば管理できます。エアコンなどで温度を保てない場合は、
気温が下がってから播種する方法をおすすめしています。
道具を持っていません
エントリーセットには、初心者向け4品種、ジフィーセブン、培養容器、スプレー、茶こし、簡易ガイドが入っています。
播種後90日の発芽スタートサポートも付いています。
まとめ
- 育ったときの姿が好みか、商品画像で確認する
- 同じ採取時期の発芽確認と、胞子の採取時期を見る
- 品種名・採取時期・播種日を残す
- 植物育成ライトを使い、20〜30℃以内で管理する
- 30℃以下を保てない時期は、涼しくなるまで播種を待つ